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十の間

風

白玉や良寛の書は「風」とのみ
白祗

文化元年(一八〇四年)、良寛は越後国国上山腹の五合庵に止住した。
四十八歳の時である。
方丈記の昔から、草の庵を結び、花鳥諷詠に生きた世捨人たちの歩みは、私たちが折に触れて偲ぶべき日本文化の水脈となって流れている。
風の間は、五合庵を想って造られた。
荒々しく丸太の梁を掛け渡した、蒲の穂の勾配天井。壁は白聚楽。
襖には腰張りをめぐらし、畳は縁無し。
入口正面に掛けられた「風」の書は、京都の前衛書家が、名筆良寛に挑んだものだ。
風の間は、一期一会、一会一離の風雅の境へと訪れる人を誘いながら、静かに古びの時を待つ。

  • 部屋タイプ:和室
  • 広さ:50~55平米
  • 定員:1~3名
  • 階数: 2階
  • 間取り:和室10帖+書院+露天風呂付